先日、久しぶりに古くからの友人とお茶をしました。友人といっても、一回りも年下の女性ですが、昔からなんとなく気が合う親しい人です。本当に久しぶりでしたので、積る話で盛り上がり、結構長いこと過ごしました。ふと、気が付いたのですが、なんとなく彼女が華やいでいるように感じました。

彼女のご主人は今、関西に仕事の関係でで一人暮らしをされていて、二人のお子さんも独立し、彼女は現在、一人暮らしを満喫中なのです。自由気ままだからハッピーなのかしらと、話を聞いてみると、意外な答えが返ってきました。

ご主人が関西に転勤になった時、彼女はいい機会なので、一人暮らしをしてみたかったので、一緒に行くのを断ったそうです。二人のお子さんも独立しているので、一人でのんびりと暮らしてみたかったとか。

一人暮らしが始まると、行ってみたかった所に行き、やってみたかったことをやり、自由気ままに過ごす毎日を満喫したとか。毎日の食事作りからも解放されてのんびり・・・・。

そんな生活もしばらくすると、なんとなく寂しくなるものです。一人ですからね。何をしても一人なんです。

ある日、手作りの料理を持って、ご主人の家を訪ねてみると、びっくり! ワンルームマンションですから、部屋もコンパクトで、家具ほとんどなく、洗濯機も冷蔵庫もすべてが小さいんです。お料理を作ろうと、小さいキッチンに立つと、一膳のお茶碗とお箸と湯飲みが、ポツンと小さい戸棚に並んでいたそうです。

それを見て、思わず、涙が溢れてきてしまったそうです。 自由だなんだと楽しんでいたけれど、「私も本当は寂しかったんだ。夫にひどいことをしたね。」と悟ったとか。ご主人も寂しかったでしょうね。

ご主人が帰ってくるまで、小さい洗濯機で洗濯したり、一つしかないお鍋で料理を作ったりしていると、結婚前に、ご主人の部屋に初めて行った時の事などが思いだされ、恋愛をしていた時の気持ちのように、ご主人に会いたくなったそうです。

その日、帰ってきたご主人は、何十年前の恋人のように若返って見えたでしょうね。

それからは、一緒に暮らしてはいませんが、しょっちゅう、その小さいマンションを訪れて、新婚生活を楽しんでいるようです。近隣の史跡巡りや温泉巡りも二人だと楽しいでしょう。

すっかり、のろけ話を聞かされてしまいましたが、幸せな女性は美しいし、優しくなりますね。私も聞いていて、幸せな気分になりました。