私が、高校生の時のお話ですから、だいぶ前の話ですが、最近ふと思い出したんです。

高校2年の時に、クラスの女の子が長い事、病気で入院していたんですね。ある日、特活の時間に、有志でお見舞いに行こうという事になったんです。

行く途中に、一人の男の子が、用水路のほとりに咲いていたひなげしの花を取ろうとして用水路に落ちてしまったんですね。

みんな、大笑いです。ズボンの裾と靴がずぶ濡れのその子に「なんで、花を取ったの?」と、私が聞くと、「お見舞いに行くんだし・・・」とボソッと答えました。他の子は、「雑草じゃん、貰っても嬉しくないんじゃない?」と言いましたが、子供心に彼の気持ちがわかるようで、少しきゅんとしましたね。

彼は、入院中の女の子には、やはり渡せなかったようで、そばに置いて来たようです。

数日後、私が一人でお見舞いに行ったとき、小さな花瓶にそのひなげしがさしてありました。少し枯れかけていましたが。

彼女は、「私ね、すごく嬉しかったんだ。みんなが帰った後に、花に気づいたの。一人になると寂しいんだけど、この花を見ると、みんなが私を忘れないでいてくれるとか、心配してくれると思えるのよ。だから、前向きに考えることにしたの。早く良くなるんだ。」と、言いました。

たった1本の野の花に、こんな大きな力を与えた彼は凄いと思いました。これが、思いやりという力なんだと。

交際している方、片思いの方、勿論結婚されている方でも、相手の方が、辛い時、寂しい時、大変な時、思いやりの心を送って下さいね。自分を思ってくれる人がいるというのは、本当に嬉しい事ですよ。ほんの少しの気遣いでいいんです。是非、実行して下さいね。

そういえば、台風で交通マヒでイライラして心身疲れ果てている時に、「大丈夫?今どこにいるの?」と言うメールをもらって嬉しかったという人もいますよ。