先日、漫画家の水木しげるさんが亡くなりました。ファンの一人としてショックでしたね。なんだか100歳を超えるだろうなと、思うほど生命力を感じる方でしたので。人に媚びず、飄々とした語り口の魅力ある方でした。

彼は奥様とお見合い後、5日目に結婚されたようです。昔はそういう方も多かったのですが、彼の場合、収入とか、住宅事情などをかなり、嘘をついていたようです。

東京の府中で新婚生活を始めた時、奥様はその極貧ぶりにびっくりされたそうです。「話とちがうなあ~~~、」と。慣れない東京での生活、しかもあばら家で、食べるものにも事欠く毎日、不安だったでしょうね。

あるとき、奥様のお父様が東京に様子を見に来て、そのあまりの貧乏ぶりに、実家に連れて帰ろうとしたそうです。

その時に奥様は、「でも、(彼と)一緒にいると楽しいから。」と、言って断ったそうです。

その「楽しい」という言葉の中には、優しさとか、面白さ、温かさ、ひたむきさ、一途さ、未来への夢とか詰まっていたんでしょうね。

その中でやっぱり一番は、優しさですよ。水木しげるさんは、優しかったんです。「赤貧洗うがごとし」という、生活の中でも、きっと奥様の心は満たされていたんですね。

それに、いつもいつも優しくなくてもいいけど、妻の心がいっぱいいっぱいになって、大変になった時の夫の優しさは、特に心に残りますよ。

奥様や恋人の様子に、時々さりげなく気を配ってみましょうよ。