先日、ひょんなことから、今年100歳になられた方(男性)にお会いする機会がありました。

100歳とはいえ、上背もあり、背中がぴんと伸びていて、お顔の艶も良く、とてもお若く見える方でした。表情は硬く、寡黙な方なので、最初は何を話せばよいのやらと、迷いましたが、その方の故郷(大阪)の食べ物の話をすると、表情が和まれました。

あれこれ話して、うちとけた感じがしたので、「100歳を超えられて、どんなご感想がおありですか?」と、聞くと「そうだなあ、人生は平(たいら)だってことだな。好い事があって、悪い事があって。好い事ばっかしじゃねえ、悪い事ばっかしじゃねえ。よくなったり、悪くなったりしてな、これまでを思い起こすとな、足して引いて、結局は、たいらだってことだよ。」と、おっしゃいました。

それを聞いて、なんだか「そうなんだ、好い言葉だなあ。」と思えたのです。「自分はなんて不幸なんだろう。」、「ついてない人生だな」、「損な巡りあわせに生まれたもんだ。」とか、よく愚痴るじゃないですか。そういう時って、好い事があったことを忘れているんですよね。

好い事があったら、「あの時の悪い事は、今度で帳消し」、悪い事があったら、「この先、いいことあるよ。」と、思えますよね。

これって、究極の前向きでしょう?