最近、あるテレビ番組で、ある夫婦の話を聞いて感動してしまいました。ご覧になった方は多いと思います。このお話のテーマは、愛のギブアンドテイクですね。

お二人は、長い間酪農に従事してきたご夫婦で、とても仲が良かったんですね。喧嘩は一度もしたことがなかったそうです。奥様がこうおっしゃるんです。「お父さんが(ご主人)ほんとに優しい人でねえ。喧嘩はしたことがないんですよ。」

仲良く年齢を重ねたある日突然、奥様が糖尿病網膜症により、目が見えなくなってしまったんです。そのショックから立ち上がれない奥様は、死ぬことだけを考えるようになったそうです。陽気でおしゃべり好きな方だったのに、部屋にこもりきりになり、誰とも話をしなくなってしまったそうです。

そういう奥様をみて、なんとかせねばと考え、思いついたのが、家の周りを芝桜でいっぱいにすることでした。そうすれば、人がいっぱい来て、奥様がみんなと話すようになるかもしれないと考えたんですね。

思い切って、酪農を廃業したご主人は、何年も何年も、一人でせっせと家の周りを耕し、芝桜を植えていきました。

徐々にその美しい光景は評判になり、近隣の人たちが訪れるようになったんですね。ご主人は、奥様を半ば強引に外に連れ出し、少しでも人とお話をするように仕向けたそうなんです。

次第に、奥様も進んで外に出るようになり、人とお話をするようになり、新しい友達も増え、少しづつ明るさが戻っていったんです。今では、たくさんの人が、遠くから満開の芝桜を見学に来るようになったそうで、リピーターも増え、毎年芝桜の時期に遠くから訪れるお友達と話をするのが、奥様の一番の楽しみなのだそうです。

10年かけて作った広ーい芝桜の庭は、とても鮮やかで素晴らしかったです。その庭を奥様の手を腕に挟んで散歩する二人の姿は最高でした。

ご主人がこんなに頑張ったのは、もちろん奥様のためなんですが、奥様が元々、とってもご主人に優しくしていたんですよ。そうでなきゃ、ご主人も優しくなれないもの。

愛情はギブアンドテイクです。

優しくしてもらいたかったら、まず自分が相手に優しくすることですよ。